水輪フリースクール

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A.Yさん体験発表

皆さんこんばんわ。
私は水輪で生活を始めてから4年が経ちました。
私は学生時代に発症した鬱病がきっかけでここに来ることになったのですけども、来た当初というのは無気力感だったり、人生に絶望したり、自己否定の気持ちがいっぱいで本当に辛い状態でここに来ました。
来てそうそう、畑での実習が始まったのですけれども、体も心もなかなか追いていかず、本当に大変だったのですけども、仲間たちのサポートで、半年、一年と経つごとに徐々に体は動くようになってきまして、役割も色々と任せてもらえるようになりました。
体が動くようになってからは、お客様が多い時にはこちらの厨房だったり、フロアだったりで、お客様の対応もさせていただくこともあります。
自分はずっと自分の精神疾患のことを否定的に捉えていまして、「自分はこんなはずじゃなかった」と「もっとうまく人生歩めたんじゃないか」という思いでいっぱいだったのですけども、畑をやっていく中で、徐々に自分の人生を、自分自身を冷静に見ることができるようになってきまして、「この苦しみは何か意味があるんじゃないか」と違った角度から自分を見ることができるようになってきました。
ここ水輪というのは、「ただ病気を治しましょう」「ただ仕事力をつけて社会に出ましょう」ということでなくて、人格の形成だったり、人間性の向上だったり、さらには意識の進化という事をテーマに掲げておりまして、自分はそのためにこの大きな課題を自分自身に課したんじゃないかなという風に考えられるようになりました。
平坦な人生では、話し合うことができないようなより大きな喜びだったり、より大きなせいちょうだったり、そういうものを感じるために自分でこの重い課題を自分に課したんじゃないかなという風に感じています。
自分が精神疾患を発症したことで、失ったものよりも、得たもののほうがはるかに大きくて、自分の人生の宝だなという風に思っています。
ここで、ここ4年間で学んだことは物凄く大きいですし、これからの人生に必ず活きてくるという風に感じています。
今世の中は混沌としていますけど、これから物質とお金を中心とした物質主義の時代から、意識の時代へと変化していく最中だと思っていますので、その意識の進化をここに学びに来たのだなという風に考えています。
新しい時代を生き抜くための人間力をここで身につけられるように、これからも日々実習に向かいたいと思います。
以上になります。ありがとうございました。