Tさんは11月末より風邪とそれに伴った自律神経失調により2週間ダウンしていたので、皆様に宇宙の叡智のFBを投稿することができませんでした。TさんがFBをやってくれているので、私はとても助かっていますが、この時はTさんに「お陰様」をつくづく感じました。

Tさんは小さい頃からとても勉強ができて、将来はお医者さんを目指してました。

東北の歯学部を出て、希望の病院に勤めたところで病気を患ってしまいました。

その後、ご両親と一緒に生き方働き方学校に入学してから、毎日泣いてばかりいました。せっかく歯科医師の国家資格を取り、希望の病院に勤められたのに、そこで病気が見つかったのです。

毎日、突然自分を襲った不幸な出来事に見舞われ、身悶えして泣いていました。

この水輪に来てから7年間、彼にとっても、一言では言えないくらいの人生の転機を味わいました。

数年経って少しずつ心身共に心の病も良くなって来ており、彼でなければできないような実習も最近ではバリバリとやってくれています。自分のことを振り返って彼はこんな事を言っています。

「人よりも勉強ができたことで、人よりも優位性を持ち、自分は傲慢になっていたのではないか」

とつくづく高校や大学時代の自分を振り返って自分のあり方を見直した生活を今送っています。

今、世の中には高学歴の方々がいますが、高学歴でもいつも他と何かを比較して自分に安らげている方はどのくらいいるのでしょうか。

学歴でもない、お金でもない、地位や名誉でもない。

彼は、自己を深めるために果てしなく続く大海の海に投げ出された自分を振り返り、当時見失っていた大切なものに気づかされ、ありのままの自分を泳ぎ始め、生き始めています。

本当に当時は悔しかったのだと思います。

身悶えして泣いている姿を私は何度も見ています。

でも、今の彼はその当時の彼ではありません。

今、今、今を一生懸命生きています。

人は変われるのだと、彼を見ていて感じました。

彼の中に優しさが取り戻され、幸福とはまた違う、今在る（苦しくても悲しくても常にいろいろ起こってくる良いことも悪いことも含め）ことに感謝できる平安を感じています。

彼は今、総務のみどり先生の秘書をやりながら、スタッフの食事作りにもチャレンジしています。

彼の作った料理の美味しさは抜群です。

毎日毎日みんなと同じ釜の飯を食べ、寝食をともにしていると、裏も表もなく、見栄を張ることもなければ、優越意識を持つことなど、なんて虚しいことで、馬鹿げたことだったのだと、今は生き方働き方学校に後から入ってくる生徒の皆さんにいちばん大切なものは何なのかを伝えています。

Tさんから

「水輪に来る前、ボクは希望の病院に勤められました。だけど、そこから緊急入院になり、精神科の病院の中で身悶えしていました。なんでこんな事になったのか、この先どうなってしまうのか、人生を恨んだ時もありました。ですが、今はそのことにも感謝できるようになりました。ボクは今回風邪を引いたときにも風邪に感謝しました。そして苦しかった風邪が治ったときに、只、今このように呼吸して、この自分が今ここにこのようにして在ることにとても感謝しました。人生起こる事々全て、平安に至るための出来事なんだと感じています。今は、FBやブログに記事を掲載するための動画制作や写真撮影をしたり、動画の編集の腕も上がって、マルチカム動画や切り抜き動画、動画に字幕をつけたりすることもできるようになりました。日々FBを見ていただいている皆様に「いいね！」して頂けるようなより良い記事の作成に心を尽くす事がボクの生き甲斐です。みどり先生、研先生、水輪のみんなに感謝しています。」