水輪通信55号より

自分を変えたい
ワーキングスタディーステイ

ワーキングスタディ体験記 

 

この秋は、ワーキングスタディーに新しく数名の方が参加され、気付きと成長の一日一日を重ねております。参加の目的は「自分の我・プライドを捨てる。周りを素直に受け入れられる様になる。自分の心を開く。」、「心身の安定と自己を見つめたい」、「現在のメリハリのない怠惰な生活と決別したい」、「親子の関係を変えたい」、「自分の将来の方向性を見出したい」などです。皆さんの真剣な新しい風で水輪の場のエネルギーはどんどん上がっております。今回はその中のお一人のYさん(33才・女性/フリーライター)に参加期間終了後1ヶ月が経った現在からからふり返って体験記をご執筆頂きました。

● 水輪の本当のすばらしさは、ワーキングスタディじゃないと分からない!?
 「水輪の本当のすばらしさは、ワーキングスタディじゃないと分からない」。この春、アトピー治療を兼ねて、一週間のワーキングスタディに参加した夫が帰宅するなり私に言ったセリフだ。その後、夫の勧めもあり、10月1日から7日までの一週間、同じワーキングスタディに参加することとなった。…3年前に初めて水輪を訪ねた時は、本当に藁をもすがる気持ちだった。実母との関係がまったくうまくいかず、外出や電話などの外界との接触が怖くて部屋に閉じこもっているような状態で、人のことが信じられない、人と関わりたくない、悪いのはみんな自分のせいなんだ…そんな風に考えていた私。そんな私のことをひと目で安心させてくれたみどり先生。それまで誰にも話したことのなかった母との不仲、弟の自殺、自分の気持ちなどをじっと聞いた上で、「静ちゃんは悪くない、間違ってないよ」と私をまっすぐ見つめて認めてくれた。大袈裟でなく、この言葉だけで自分が救われた。以降も夫婦で2度ほど訪れた。

● ワーク参加前は、「いつもニコニコした静さん」を装っていた
 ワークに参加する前の私は、常に他人を意識し、人の言葉ひとつで心乱され、不満を抱えたり、文句を言ったり、やる気を簡単に失ったり、自分を責めたり、否定したりして、さらに何かに集中することができない状態だった。そもそもこれらのことも、今だから自覚できるものの、その当時は自分で気付くこともなく、嫌な事が目の前に起こるたびに、その都度、誰かのせいにしては、自分は悪くないのに…と思っていた。対外的には、いつもニコニコした静さん、を装っている状態。水輪に到着して、2日目までは、正直、その延長線上で生活していた。

● 集中している時の自分は自由だ
 それに気付きはじめたのは、3日目くらいからと思う。毎朝5時半に起床して、ひと作業し、食事を作り、食べ片付け、また作業に戻り、食事を作り…一日の最後を座禅で終える。この流れを仕事、としてではなく、日常という意識で過ごしはじめた時、その中に、いかに多くの大切なことが隠されているのかが、少しずつ見えてくるようになった。水輪では、誰も装ったりしていない。皆感じたことを話して、ひとりひとりがそれをしっかり受け取って、思うことを伝えあっている。ここでは、装う必要なんてないんだ。そう気がついたのは、食事の後、みどり先生が話してくださった、この話を聞いてからだ。「物事をいいとか悪いとか他と比較して二元的にとらえるんじゃなくて、もともとは一つから生じてくると考えれば、苦しむことはなくなる。…憎んだりする、その感情はすべて自分の内から生まれるもの。他人が自分に与えるものじゃない。…」それを受けて美恵子さんが「私たちが毎日していることは、日常で、ワークは日常の一部。一般的な仕事は、『仕事の時間』対『自分の時間(=休み)』となるけれど、これは二元的。日常は生きている限り止まることはない」。そう、私は、自分以外の存在をすべて二元的に見ていた。ワークは仕事だし、仕事をキチンとやって、周りに認めてもらいたい、よく思われたい。「認められること」このことに、自分の気持ちが支配されていた。それが、誰か、ではなく、自分に自分を対峙させることを意識するようになってから、自分の感情を相手に伝えることが怖くなくなり、仕事が自分の日常になっていったように思う。他の誰かではなく、自分に意識を向け集中することで、自分の目の前のことに集中できるようになってくる。たとえ短い時間であっても、集中している時の自分は、何にも捉われず、支配されることもなく悩むこともなく、自由になれる。体は何かをしていても、心を自由にすることができる。

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